Scandinavian life and career consulting for Japanese

ブログ

スウェーデンでは風邪を引いても有休は使えない

こんにちは!LIV INNOVATION 代表の吉澤です。本日は休暇について。

 

私はフルタイムでエンジニアとしてスウェーデンの企業、Öhlins Racing ABに勤めています(つまりLIV INNOVATIONは副業として運営)。

本日はそれぞれの休暇制度と職場での実体験を交えて書きます。

 

タイトルのにもある通り、”風邪を引いたら有休を取れない”は本当です。ただし、”有休を取らなくても良い”と言った方が正しいですね。

 

それでは休暇の種類を一つずつ説明していきます。

 

<本人が風邪を引いた・怪我をした場合=傷病休暇>

初日無給

2-14日  会社より約80%の給与が支給される

15-90日 社会保険からの手当て+会社から少々(≒給料の80-90%程度)

90日以降 社会保険からの手当て(≒給料の70-80%程度)

 

※1  社会保険からの手当ての額は職種や給与所得水準によって変わる

※2 15日目以降は医師の診断書が必要で、医師が定めた期間は社会保険庁より保障が受けられる。

 

 

<子供の具合が悪い時=Vård Av Barn>

子供が風邪を引いた場合に私が会社を休むとなると、これもまた有給休暇とはならずVård Av Barn、通称VAB(ヴァッブ)という休暇となります。Vård Av Barnとは直訳すると「子供のケア」という意味です。休暇時の収入は社会保険で保障されます。数日であれば診断書の提出も必要ありません。

 

これは形だけの制度だけでなく、実際のところ管理職含め、同僚のみなさんはけっこう休んでいます。それも1日や2日ではなく、一週間不在というのもよくあります。特に小さいお子さんがいる家庭はお約束のように家族が順番に風邪を引いていきますよね。全員が完治するのには確かに一週間ぐらいかかると思います。私もここ2年半で数回取得しております。幸い私の子供たちはすぐに立ち直るので、毎度一日だけのVABで済んでいますが。

 

このように、会社を休むことに対して抵抗は無く、職場の理解もあります。スウェーデンでは「自分や家族の体調が少しでも優れない時は家にいるべき」と考えられています。マスクを付けてゴホゴホしながら「俺頑張ってるぜ!」とモーレツ社員を演じても迷惑なだけです。会社は病原菌を持ってきて、周りに迷惑をかけるところではないのです。また、休み明けも申し訳無さそうに出社することもありえません。

余談ですが、日本では風邪を引いた時や花粉が飛ぶ時期になるとマスクを着ける人が多くいますが、スウェーデンの会社でマスクを着けていたら気味悪がられます。会社に限らず公共の場ではマスクをしている人をまず見かけません。欧州に来たらマスクは我慢しましょう。

 

話を元に戻します。上記の制度を悪用することも可能なのでしょうが、私の周りの同僚の間では悪用を感じることはありません。

このように税金のリターンが身近に感じられるので、私としては税金の高さに文句はありません。

 

 

<有給休暇>

そもそも、有給休暇とは従業員に与えられた権利であり、仕事から離れてリフレッシュし、会社では常にベストなパフォーマンスを出しましょうというのが趣旨です。風邪を引いたから有給休暇を使うとなると、そもそもの趣旨に反してしまうわけです。

ちなみに、私の有給休暇は6週間あります(スウェーデンでは基本5週間)。日本だと30日と言うところ、スウェーデンでは必ず○週間と表現します。それは有休を単発で取る文化になく、必ず5日間連続で取得し、1週間で1セットという考え方となるからです。

有休が6週間と聞くと、あたかもスウェーデンは休みが多いように思われますが、国民の祝日が少ない為、稼働日(=会社に行く日)は日本にいた頃とあまり変わりません。ですが、自分のタイミングで超大型連休を自由に作れるのは大きな違いです。連休スタートは各自バラバラなので、渋滞が数十キロ続くような過度な帰省ラッシュといったものが存在しません。

 

また、有給休暇期間中に体調を崩した場合は、これまた社会保険庁よりお金が払われます。その分の有休はまた後日に取得することができます。

有給休暇への執念がすごいのです。

 

というわけで、風邪を引いても確かに有給休暇を使わなくても良いのですが、休めば休むほど翌月の給料が減っていくのも事実です。

 

ではでは、本日はこの辺で。

 

LIV INNOVATION代表 吉澤

 

LIV INNOVATION ホームページ

Facebook

Instagram

Twitter

ご意見、ご質問等ございましたらお気軽にホームページのお問い合わせフォームよりどうぞ。

※問合せを送信すると自動で返信メールが届きます。しばらく経っても届かない場合は、迷惑メールに分類されていることがありますのでご確認下さい。

関連記事

ページ上部へ戻る