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【LifeHacker[日本版]寄稿記事】スウェーデンの6週間の夏休みを取っても企業が倒産しない理由

こんにちは!LIV INNOVATION 代表の吉澤です。本日は前回に引き続き、休暇についてです。

 

本日は育児休暇から復帰して2日目。4カ月も仕事から離れていると、働くことにこの上なく感謝ができます。

(私の本業はスウェーデンの自動車部品メーカーÖhlins Racing ABのエンジニアです)

 

私は会社ではチームリーダーという肩書で、スウェーデン人エンジニア4名を指揮しています。

そんな私が4カ月も抜けるとどうなるのでしょうか。

 

結論としては、私の上司や同僚の負担が少しだけ増し、また、客先には多少の不便をかけましたが何とかなっていました。

 

何故なんとかなってしまうのか。それは「そういうものだから」なだけです。

 

仕事中にトイレに行きますよね?お昼ご飯を食べますよね?

こういった生理現象と同じことです。

 

子供がいたら育児休暇は取るものですし、夏になったらドカっと休むものなのです。

 

特に小さい子供がいる家庭では、子供がしょっちゅう風邪を引くと思います。そうすると親が一緒に家にいることになるので会社を休むことになります。そして子供の風邪はやがて親に伝染するのでその度に会社を休みます。

でも同僚は誰も怒りません。「そういうもの」だからです。

 

子供がいない人だって年に1回や2回、風邪を引くのは当たり前のことです。季節の変わり目で体調を崩すのはごくごく一般的なことです。

これを「体調管理も仕事の内」というのはめちゃくちゃです。スウェーデンは、人間が生きる上で現実的な前提を踏まえた社会となっていると言えます。

 

従業員が一人休んだからといって回らなくなる会社なりお店というのは、そもそもの人員の配置に無理があるのです。人間は生きていれば風邪を引きますし、子供がいれば休みがちにだってなります。こういう無理のない前提を社会全体で受け入れることが個人の自由を保証しています。

 

誰かが休んでいる間は少しだけ不便を感じますが、それは「お互い様」という認識のもと、成り立っている社会なのです。

 

他にも、以前メディアに寄稿した記事をご覧ください。

スウェーデンの会社員が6週間の夏休みを取っても企業が倒産しない理由

 

ではでは、本日はこの辺で。

 

LIV INNOVATION代表 吉澤

 

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